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「Go To キャンペーン」の地域クーポンの利用先は地域の名産品(食品)がトップ

「Go To キャンペーン」の地域クーポンの利用先は地域の名産品(食品)がトップ

9月以降に開始される「Go To キャンペーン」のもう一つの目玉である地域共通クーポンについて無作為の消費者調査を行いました。現状ではコロナウイルスの第2波が懸念されており、観光客があちこちの小売店や飲食店を周遊する地域共通クーポンの実施は難しい状況です。

コロナウイルス収束のタイミングで、地域共通クーポンは実施されるべきものですが、観光関連作業には、大きなインパクトを持つ政策だけに調査結果を発表することにいたしました。

 

「Go To キャンペーン」の地域クーポンは何に利用したい?

質問の回答は下記。(回答者1003名:複数回答可)

1位 地域の名産品(食品)(68.4%)
2位 飲食店での食事(50.2%)
3位 地域の名産品(食品以外)(31.9%)
4位 観光施設への入園(27.8%)
5位 屋外のアクティビティ(23.4%)
6位 小売店で日常利用できる食品などの商品(19.7%)
7位 屋内のアクティビティ(14.0%)
8位 タクシーなどの交通手段(11.8%)

「地域の名産品(食品)」が一番人気。宿泊施設が起点になるキャンペーンということもあり、ホテルや旅館が立地するエリアの小売事業者は、キャンペーンスタートに向け、仕入れ商品の見直しや商材開発を今から準備していく必要がありそうです。

地域共通クーポンに関する政府の説明会も2020年7月下旬から開催される予定であり、観光客減少で低迷している事業者は要注目です。

2位は「飲食店での食事」。泊食分離の大型ホテルが多いエリアなどは、周辺エリアの飲食店に追い風が吹きそうです。また、近隣の宿泊施設のチェックアウト後のランチ需要も取り込める可能性があり、ホテルへのパンフレット設置や宿泊関連事業者のホームページへの掲載やリンクの設定などの活動が成果につながりそうです。

 

「Go To キャンペーン」のクーポン、利用先は「土産店」や「道の駅」

「Go To キャンペーン」の地域クーポンはどこで利用したい?という質問の回答は下記。(回答者1003名:複数回答可)

1位 観光地の土産店(59.4%)
2位 道の駅(55.1%)
3位 地元ローカルの旅先レストラン(39.2%)
4位 土産品を扱う地元スーパー(28.8%)
5位 遊園地や水族館(28.0%)
6位 有名チェーンの旅先レストラン(21.6%)
7位 旅先のドラッグストアや大型スーパー(14.5%)
8位 旅先のコンビニ(13.0%)
9位 美術館などの文化施設(12.1%)

1番人気は「観光地の土産店」の59.4%。続いて「道の駅」の55.1%。

地域クーポンの利用したいものでトップになった地域の名産品(食品)が購入できそうな観光地の土産店や道の駅がそのまま上位という結果に。

美術館などの文化施設(12.1%)など、3密を連想させる屋内タイプの観光施設は厳しい結果になりました。また、コンビニエンスストア(13.0%)やドラッグストアや大型スーパー(14.5%)の利用意向がそれほど高くない等、全体の傾向として、観光客の居住地で見かけるような全国チェーンではなく、旅先にしかない小売店やレストランに行きたいという方が多いようです。

 

コロナウイルスの影響で牛肉や高級魚の相場はかなり安くなっています。今回のクーポンは1人当たり最大6,000円が配布されるため、4人家族の旅行のケースなどでは、24,000円にもなります。

地方自治体のキャンペーンでも同様のクーポン発行が行われていますが、そのようなケースでは「高額な商品の動向が良い」との声も聞かれます。

「Go To キャンペーン」では、より大きな額面のクーポンが配布されることになりますので、高額品の売れがよくなる傾向に拍車がかかるのは間違いありません。

また、現時点の「Go To キャンペーン」に関する観光庁の発表では、旅先で使い切ることが前提とされています。

大人数の家族やグループでの旅行の場合は非常に大きな金額のクーポンが配布されますので、セット商品のようなバンドル販売や地方発送などの高級品受注の仕組み作りを考えておく必要がありそうです。

 


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